筑紫歌壇賞
筑紫歌壇賞(ちくしかだんしょう)とは
年々増加する日本伝統文芸である短歌作家、中でも中年以降にその道に入った作者には作品をしっかりと評価し顕彰する場が少ないことを憂いている有志の歌人よってこの賞の構想がつくられました。
その名を「筑紫歌壇賞」としたのは、かの万葉の歌人大伴旅人、山上憶良らがいわゆる「筑紫歌壇」を形成して活躍したのが大宰府(現在の太宰府)であり、その年齢が60歳代であったことから決定されました。
※選考委員 伊藤一彦、小島ゆかり、桜川冴子の三氏に歌集を送ることで、
応募となります。封筒に「筑紫歌壇賞対象歌集」と朱書きしてください。


小谷 了一 「いごっそうと村医者」 「熾」所属
●受賞理由
土佐弁で頑固者という意味の「いごっそう」をタイトルに用い、土地に根ざして医療に関わってきた医師の人間味豊かな歌集である。人を診るのは、機械でも数字でもなく人間であるということが作者の息遣いをもって伝わる。
紺屋 四郎 「空行くような」「塔」所属
●受賞理由
行政の立場で水害被災者の支援に関わった歌や、転職して介護職や清掃業務に携わった経験から生まれた現場の歌に、これまでの短歌にない魅力と新しさがある。病院で気配を消して作業をする作者の眼を通じて現代社会が見える。