POETRY AWARD

筑紫歌壇賞

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筑紫歌壇賞とは

年々増加する日本伝統文芸である短歌作家、中でも中年以降にその道に入った作者には作品をしっかりと評価し顕彰する場が少ないことを憂いている有志の歌人よってこの賞の構想がつくられました。
その名を「筑紫歌壇賞」としたのは、かの万葉の歌人大伴旅人、山上憶良らがいわゆる「筑紫歌壇」を形成して活躍したのが大宰府であり、その年齢が60歳代であったことから決定されました。

よってこの賞は

60歳以上の作者が著した第一歌集を取上げます。
上梓日は当該年度の1月1日から12月31日まで。
選考方法
三人の選者によって選ばれ、選考過程は
総合短歌誌「歌壇」に掲載されます。
選者
伊藤一彦、小島ゆかり、桜川冴子
正賞:博多人形「万葉の月」博多人形師 三宅隆作、
副賞:金30万円
贈賞式
毎年9~10月 福岡県太宰府市大宰府会館にて行います。

※選考委員 伊藤一彦、小島ゆかり、桜川冴子の三氏に歌集を送ることで、
応募となります。封筒に「筑紫歌壇賞対象歌集」と朱書きしてください。

主催:
公益財団法人 隈科学技術・文化振興会
共催:
本阿弥書店
後援:
太宰府市 太宰府市教育委員会 西日本新聞社
運営:
筑紫歌壇賞贈賞委員会
連絡先:
公益財団法人 隈科学技術・文化振興会
092-942-3511

筑紫歌壇賞贈賞式並びに記念シンポジウムのご案内

日 時:
2023年9月18日(月・祝)13時30分
会 場:
太宰府館まほろばホール
太宰府市宰府3丁目2-3 092-918-8700
募集歌題:
「楽器」(ピアノ、バイオリン……などを読み込むのも可)
シンポジウムのテーマ:
「筑紫歌壇賞20年をふりかえる」
パネラー:
選考委員… 伊藤一彦・小島ゆかり・桜川冴子・しらぬひ会
当日参加費(含資料代):
1,000円

◼️これまでの受賞者◼️

第1回
寺松 滋文
「自余は沈黙」
第2回
小寺 三喜子
「サヨナラ三角さりすべり」
藤岡 成子
「真如の月」
第3回
山本 フサ
「真如の月」
第4回
木曽 陽子
「モーパッサンの口髭」
第5回
植松 法子
「蟲のゐどころ」
第6回
左近田 栄懿子
「春港」
第7回
岩元 道子
「春山」
第8回
松原 あけみ
「ペロポネソス駅」
第9回
福井 和子
「花虻」
第10回
長嶺 元久
「カルテ棚」
辻 豊子
「白きたんぽぽ」
第11回
門坂 郁
「千尋の海へ」
第12回
岡部 由紀子
「父の独楽」
第13回
中島 行夫
「モーリタニアの蛸」
第14回
小紋 潤
「蜜の大地」
第15回
野上 卓
「レプリカの鯨」
第16回
中村 敬子
「幸ひ人」
第17回
名取 あい子
「記憶の空」
第18回
樽谷 眞弓
「木守り柿」
第19回
奥山 かほる
「安息角」

受賞式の様子

◼️第20回(2023年)の受賞者◼️

武藤 義哉 「春の幾何学」 「心の花」所属

受賞理由

新鮮で大胆な発想の作品群である。ユニークさに目をみはるが、作者の想像力は深い根拠を持っているので説得力がある。
表現と文体は平易で若々しい。六十代が「老年」と言えない時代が来ていることを実感させる、現代的なテーマに挑んだ優れた歌集である。