筑紫歌壇賞
筑紫歌壇賞とは
年々増加する日本伝統文芸である短歌作家、中でも中年以降にその道に入った作者には作品をしっかりと評価し顕彰する場が少ないことを憂いている有志の歌人よってこの賞の構想がつくられました。
その名を「筑紫歌壇賞」としたのは、かの万葉の歌人大伴旅人、山上憶良らがいわゆる「筑紫歌壇」を形成して活躍したのが大宰府であり、その年齢が60歳代であったことから決定されました。
※選考委員 伊藤一彦、小島ゆかり、桜川冴子の三氏に歌集を送ることで、
応募となります。封筒に「筑紫歌壇賞対象歌集」と朱書きしてください。
武藤 義哉 「春の幾何学」 「心の花」所属
●受賞理由
新鮮で大胆な発想の作品群である。ユニークさに目をみはるが、作者の想像力は深い根拠を持っているので説得力がある。
表現と文体は平易で若々しい。六十代が「老年」と言えない時代が来ていることを実感させる、現代的なテーマに挑んだ優れた歌集である。