隈財団について
創設
1997年 株式会社西部技研の創業者、隈利實が永眠しました。
その葬儀に集った海外からの参列者の中からMr. Kumaの名前を何らかの形で残そうという機運が高まりお金が寄せられ、それに賛同する友人や企業からの寄付、また故人の遺産を集めて「隈基金」が個人的に設立されました。
その後、2003年4月には任意団体「隈基金」を「NPO法人 国際科学技術・文化振興会」として組織化しました。
2019年にはその基盤をさらに安定させるべく、一般財団法人 隈科学技術・文化振興会を設立し、NPO法人の事業を引き継ぎました。
また、2021年4月に公益認定をいただき、公益財団法人隈科学技術・文化振興会(通称:隈財団)として活動しております。
隈利實は1925年福岡県の三潴郡(現在久留米市)に農家の三男として生を受けました。
両親と兄と姉5人の末子として生まれ、経済的に恵まれた環境ではない中で、様々な人の好意と後押しを受け、
大学まで進み、1948年より国立九州大学工学部のいくつかの研究室で研究助手として勤務しました。
その間に実験や論文作成から脱却して実際に世に役立つ製品の開発を行いたいと考えていました。
後に独立して自前の小さな研究所を持ち、それをベースとして1965年に株式会社西部技研を創業し、全熱交換器、デシカント除湿機、VOC濃縮装置といった、
自社開発製品の製造販売を行いました。
「青少年に夢を!そのためには思う存分に学ばせなければならない」。
それには国や公共機関だけでなく援助出来る者がそれを与え、受けた者はそれを次の誰かに還せばよいというのが隈利實の信条となりました。
「学ぶ事が夢を実現する最大の武器である」と人にも伝え自分自身にもそれを課し、また将来ある若者の夢を実現させることを喜びとしました。
目的と活動
福岡県内に本部を置く大学院に在学し、科学技術に関する分野を専攻、研究している学生のうち、
有為な者であるにもかかわらず経済的理由により修学が困難な者に対し奨学援助を行うことをもって、
科学技術に関する知見を深め、科学技術の振興に寄与することを目的とする。
短歌を通じて日本文芸を伝承する者に対して表彰活動を行うことにより、
歌集を多くの方に公表する機会を設け作歌の楽しみを提供することにより、
文化(分芸)の伝承活動に寄与することを目的とする。
経緯